以前、「正しい」でぶつかってしまう時に
「人それぞれ正義が違う。そこを考えて接していく」
という言葉を聞いたことがありました。
今回、まさにその言葉を思い出しました。
看護師さんたちを見ていると、
それぞれの「正義」があることを感じました。
私にとって都合の良い看護師さんは、
痛みを理解してくれて、その上で寄り添ってくれる方。
一方で、痛みが強い中、すぐに車椅子でトイレに行かせようとする看護師さんもいました。
その時は「鬼だ」と思いました。
けれど後で知ったのは、
それは呼吸器系と血液の医師の指示によるものでした。
寝ていると血栓ができやすく、肺を動かすためにも、
体を動かすことが回復につながる――
それが、その看護師さんの「正義」だったのです。
一方、整形の医師は骨折の痛みをよく知っているため、
「今は無理に動かないほうがいい」と言う。
これもまた、別の「正義」。
私は、痛みを分かってくれる看護師さんを良しとし、
分かってくれない人には怒りを覚えていました。
でも今では、どちらも「正義」を貫いているだけだと分かります。
そう気づいた瞬間、
動かす看護師さんにも、
「本日担当していただき、ありがとうございます」と
素直に言えるようになりました。
人と人との間にも、それぞれの正義があるように、
身体の中にも、それぞれの正義があります。
肺は酸素を取り入れるために動こうとする「正義」。
肋骨は傷を守ろうと痛みで止める「正義」。
一見矛盾しているようでも、
眠って意識がないとき、身体の中では
「生命の完全なるバランス」が働いています。
痛みと酸素、その両方を生かす「真ん中」を、
神が動かしてくれているのだと思いました。
身体の中にも、一つ一つの正義があり、
その本当の正解は――
神のみが知るのだと思います。

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