脳梗塞になったとき
人生の転機の再生のきっかけを頂いた
合田和厚さんの詩集を
来店のお客様が転機の時期、心の葛藤をしていたので
合田和厚の詩集を手渡し、本人に開いてもらい読んでもらいました。
ちょうど、その時の感情や切なさを受け入れることができて
新たに、また頑張っていきます。と言われて帰られました。
合田和厚詩集より『美しい星』
「美しい星 F O R E V E R夜の終わりに降り始めた雪が悲しみを冷たい時間の中に閉じ込めていった
こぼれる涙は厚い氷の小さな雫となり夜空の彼方にはもうひとつの涙が流れて消えた
長い時をかけて逢いに来た動き出す風の場所と静止した風の場所悲しみの中に静けさが宿るその瞳の奥に深い優しさがある
いつからか動き始めた時間の中で私は悲しみの数だけあなたから遠ざかり嬉びの数だけあなたを遠ざけていった
なのに今星の瞬く音が聴こえるようにあなたの心の鼓動が聴こえる風の舞う姿が見えるようにあなたの心の輝きが見える
あなたの優しさはあなたの悲しみから生まれその涙は夜空に散らばる星となった
あなたは知っている星の生まれる場所と星の降り落ちる場所を
あなたの涙が夜空いっぱいになった時優しさは満ちあふれ満天の星の光は降りそそぐ陽のように長い夜に終わりを告げた
あなたの悲しみはあの静止した風の場所のせいあなたの嬉びは今 、動き出す風と共にある
あなたの暖かな涙があの凍りついた雪を溶かし時間は風に触れ空を舞い私のそばに微笑むあなたがいる
愛しさの中にある切なさは別離の訪れを知っているからふたりの時間が朝焼けの星のように消えていく
生の数だけの死があるように愛の数だけの悲しみがあるだけど私は忘れはしない
あなたと逢えた永遠の中のほんのつかの間の時間動かぬ時間さえ風に変えたあなたの優しさが教えてくれたから
心を愛すれば全てが心になり愛だけになる 、と愛しい人よあなたと巡り逢えた嬉びは永遠の夜空にいつまでも輝き続ける美しい星となる」
—『神のくちづけ』合田和厚著
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